2015年1月10日土曜日

福岡県警の「工藤会」潰しに組員が悲鳴あげる 「シノギも苦しくなっている」 脱退希望者も相次ぐ

<工藤会>「シノギ苦しく」相次ぐ脱退希望者

2014年12月30日(火)10時30分配信



トップの野村悟被告(68)ら幹部計14人が殺人罪などで逮捕・起訴された特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)系の組幹部が毎日新聞の取材に応じ「(逮捕も)仕方ないと思っている組員もいる。シノギ(資金獲得活動)も苦しくなっている」と動揺が広がっている内情を証言した。組織は「死んでいない」と弱体化は否定するが、福岡県警によると、年末の主要行事が中止になり、脱退希望者も相次いでいる。

「女や子供には手を出すなとずっと教えられてきた。看護師襲撃が本当にうちの犯行なら、組織がなくなってもいいとまで思う」。組幹部はトップらの逮捕に悔しさをにじませる。

福岡市での女性看護師襲撃事件について、県警は通院先での対応を巡って野村被告が女性看護師とトラブルになっていたとみている。逮捕されたのは野村被告の出身母体である傘下の田中組の組員ら。組幹部は「総裁(野村被告)は田中組内で神格化されていた」とも語った。

取り締まり強化で活動に制約を受け「飲みにも行けなくなった」と話すが、今後の野村被告らの裁判も考え「今騒ぎを起こすわけにはいかない」と自粛している面もあるという。また「(幹部らの)縛りがなくなると若いやつらが何をするか分からない」と統制の乱れを懸念する。

一方、1992年施行の暴力団対策法や2010年施行の福岡県暴力団排除条例で不当要求への規制が強化され「シノギが苦しく、組を辞める人間も多い」と明かす。県警によると、野村被告らの逮捕後、数十人の組員が離脱の相談や申し出をしている。工藤会の構成員・準構成員数もこの3年間で150人減少し13年末は約950人となっている。

「みかじめ料(用心棒代など)や賭博など昔ながらのシノギから切り替えられなかった人間は食べていけなくなった。ガソリン代が高騰し事務所の維持費、上納金も苦しい。ますます組員は減ると思う」と漏らす。ただ、自身は離脱するつもりはないという。「自分についてきてくれる人たちの考えを抜きにして辞めることはどうかと思う。一人でも懲役に行っている組員がいたら待っておかないといけない」と語った。

◇繁華街「安心」取り戻す

工藤会トップらの逮捕後、北九州市の繁華街の様子も変わり始めた。今月18日に小倉北区の飲食店街であった暴力団追放パレードに参加した地元の防犯ボランティアの男性(68)は「繁華街で暴力団員とみられる人を見かける回数が少なくなった。この辺で飲んでいても、『安心した』『街が静かになった気がする』という声を聞く」と話す。

小倉北区の飲食店関係者も「工藤会はよその暴力団を入れないという名目で大手を振ってきたが、どんどん過激になった。壊滅してもらうしかない」と福岡県警の取り締まりに期待する。

一方で、県警幹部は野村被告がトップにとどまるなど「組織的体質は変わっていない」とみる。しかし、11月に福岡県公安委員会が暴対法に基づき本部など4事務所の使用を制限し、今年は毎年12月13日にある正月行事「事始め式」が中止された。組員が一堂に会し、来年の組織の方針などが伝えられる行事で、県警幹部は「中止は組織の弱体化を更に進めるだろう」とみる。

工藤会の広報担当の木村博理事長代行は取材に対し「事始め式もやろうと思えばできた。ただ、こんな状況だし、今年はやめましょうという話になった。実際に脱退した組員も数人にとどまる」と反論する。その上で、「総裁には『一般人には手を出すな』と教えられてきた。事件への総裁の関与は絶対ない。裁判の行方を見守りたい」と話した。

【ことば】工藤会一斉捜査

県警は1998年に北九州市であった元脇之浦漁協(現北九州市漁協)組合長射殺事件に関与したとして野村被告とナンバー2の田上不美夫被告(58)を今年9月に殺人容疑で逮捕。10月には女性看護師を組織的に殺害しようとしたとして両被告を含む16人が組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)容疑で逮捕され、うち14人が起訴された。県警は組織の壊滅を目指し、残りの未解決事件についても捜査を進めている。

参照元 : 毎日新聞


日本最大のヤクザ組織(桜の代紋)である警察が本気を出した為、工藤会が弱体化しています。組員も動揺が隠せない様子。どうやら桜の代紋を本気で怒らせてしまったようだ。

トップ3人が逮捕された工藤会ですが、現在は誰が統制を取ってるのか?

工藤会の弱体化により、繁華街の人達は少なからずほっとしたのではないだろうか。一般市民(カタギ)に攻撃を加える反社会的集団はテロ組織と変わりません。

一日も早く、修羅の国に平和が訪れる事を願う。


工藤会の事件と歴史 警察との抗争が過激すぎ

北九州の指定暴力団・工藤会まとめ。田上文雄(四代目田中組組長)は現在逃亡中。指定­暴力団工藤会(本部・北九州市)の最高幹部が1998年に起きた漁協の元組合長射殺事­件に関与した疑いが強まったとして、福岡県警は11日、工藤会トップで総裁の野村悟容­疑者(67)のむらさとるを殺人などの疑いで逮捕した。

工藤会ナンバー2で会長の田上­(たのうえ)不美夫(ふみお)容疑者(58)についても殺人などの容疑で逮捕状を取り­、行方を追っている。北九州市などでは市民らへの襲撃事件が頻発し、福岡県公安委員会は2012年、工藤会­を全国で初めて「特定危険指定暴力団」に指定。全国の警察から機動隊員らが同市などに­派遣され、警戒にあたってきた。

県警は、市民らが狙われた一連の事件に工藤会が組織的­にかかわった疑いがあるとみて捜査しており、最高幹部の関与も今後調べる。野村容疑者­らは98年2月18日、同市小倉北区のキャバレー前の路上で起きた脇之浦漁協(同市若­松区)の元組合長、梶原国弘さん(当時70)が2人組の男に拳銃で頭や胸などを撃たれ­、殺害された事件に関与した疑いがある。

県警は、事件の実行犯と共謀関係にあったとみ­ている。野村容疑者の認否について、県警は明らかにしていない。工藤会トップ逮捕 一般市民らにも平気で銃撃や手榴弾を投げ込む容赦なさ。特定危険指定暴力団である工藤­会の総裁が逮捕された。工藤会は極めて強い好戦傾向を有するとされ、警察と激しく対立­してきた。03年にはクラブに手榴弾を投げ込み、従業員ら約10人が重軽傷を負ってい­た。



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