2016年11月4日金曜日

映画「HOMIE KEI~チカーノになった日本人~ 」の主役は元暴力団組員のKEIさん

FBIのおとり捜査で逮捕、アメリカで投獄・・・元極道からチカーノになった日本人の波乱の半生

2016/10/28(金) 12:07配信



「必ず誕生日の時は留置所か拘置所どっちかに入っていましたね」映画の主役は元暴力団組員のKEIさんだ。10代の時には歌舞伎町で喧嘩に明け暮れ、少年院、暴走族、そして極道の道を歩んだ。サカマキマサ監督による映画「HOMIE KEI~チカーノになった日本人~ 」はKEIさんの半生がわかる作品だ。

「KEIさんの場合はアジアを拠点にして、日本を脱出した。それだけを見ても抜きん出た資質がある」と元警視庁 北芝健氏 はそう語る。KEIさんは極道の中でも一目置かれる存在だったという。そんなKEIさんの人生を大きく変えたのはアメリカだった。

KEIさんは「自分の人生に影響を与えたのはアメリカの刑務所かもしれない」と話す。1993年 、KEIさんはFBIのおとり捜査で逮捕された。当時29歳だった。それからアメリカの刑務所での12年間の投獄生活が始まった。刑務所の中には、暴力や死、さらには様々な縄張り争いがはびこっていた。言葉も通じず、仲間もいない。たった1人でいる時に出会ったのが、チカーノと呼ばれるメキシコ系アメリカ人のギャング「ホーミー」だった。

「ホーミーたちは異常に家族を大切にする、家族の仲間を大切にする」。ホーミーの価値観は、それまでKEIさんが日本で慣れ親しんできた価値観に共通するものがあった。そんなホーミーとの出会いが、それまで世の中の秩序を守らずに生きてきたKEIさんの人生を大きく変えた。

神奈川県平塚市にある「ホーミー・マリン・クラブ」。KEIさんがオーナーを務める施設だ。マリンスポーツを楽しめる傍、多くの子供たちの遊び場としても提供している。アメリカから強制送還で日本に帰ってきたとき、KEIさんは子供の頃から世話になってきたという警察官にこう言われた。「お前はずっと日本の社会に迷惑かけてきたんだからこの辺で社会に奉仕しろ!」。

そしてKEIさんは不良少年・不良少女をケアすることから始めた。アメリカでの投獄生活の中にカウンセリングの勉強をしていたKEIさんは帰国後、「児童虐待」「引きこもり」「非行」といった家族の問題を救うボランティア団体「Good-Family」 を立ち上げた。「無理やりジェットスキーに乗っけて100キロくらい出して海に行って落ちた時に、今までのことから吹っ切れて元気になる子が多いんです」。

極道、アメリカで投獄生活、そして不良少年・不良少女を育成を目指しボランティア団体を立ち上げるーー。サカマキマサ 監督による映画「HOMIE KEI~チカーノになった日本人~」 には、そんなKEIさんの波乱の半生が描かれている。

参照元 : AbemaTIMES


































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