2017年3月9日木曜日

指定暴力団・山口組が「若頭補佐」と呼ばれる執行部のメンバーに直系組長3人を昇格させる人事を発表

山口組3直系組長が「若頭補佐」に昇格 神戸山口組との分裂抗争、組織強化図る狙い

2017/3/8(水) 16:56配信

国内最大の指定暴力団山口組(神戸市灘区)が「若頭補佐」と呼ばれる執行部のメンバーに直系組長3人を昇格させる人事を発表したことが明らかになった。京都市の会津小鉄会にまで波及した神戸山口組との分裂抗争を乗り切るため、組織強化を図る狙いがあるとみられる。警察当局は昇格したばかりの若頭補佐1人を詐欺容疑で逮捕するなど警戒を強めている。

捜査関係者によると、山口組は6日、総本部で全国の直系組長を集めた定例会を開催し、昇格人事を伝えた。

いずれも直系組長で組織内で「幹部」の役職にあった竹中組(兵庫県姫路市)の安東美樹組長と倉本組(和歌山市)の津田力組長、一会(はじめかい、大阪市)の野村孝会長が若頭補佐に昇格したという。

若頭補佐はナンバー2の若頭をはじめ統括委員長、総本部長、本部長らで構成する執行部のメンバーで、若頭をサポートする役割がある。

山口組では2015年8月の分裂で、若頭補佐の一人だった井上邦雄・山健組組長が離脱し、神戸山口組の組長に就任。分裂後は6人態勢となり、昨年10月に大同会(鳥取県米子市)の森尾卯太男会長が若頭補佐から本部長に昇格したことなどで4人に減っていた。

「山口組はナンバー2の高山清司若頭が恐喝事件で14年に収監され、不在が続いている。長引く神戸山口組との対立抗争を乗り切るために今回の人事で若頭補佐を増員し、組織体制の強化を図ったとみられる」(捜査関係者)

山口組では若頭補佐ら執行部メンバーが各地区の直系組長を統括する役割を兼任するケースが多く、安東組長が阪神・中国地区、野村会長が北陸地区を担当している。

山口組関係者は「阪神地区は神戸山口組の勢力が強く、竹中組の安東組長に若頭補佐としての権限を与えることで挽回を狙ったとみられる。一会の野村会長は北陸地方に勢力を持ち、福井県敦賀市に本拠を置く神戸山口組の正木年男総本部長が率いる正木組を抑えようとしているのではないか」と分析している。

一方、兵庫県警は6日、他人名義で携帯電話を契約したとして、詐欺容疑で若頭補佐に昇格したばかりの野村会長を逮捕。今回の人事を把握していた県警が昇格直後に逮捕することで、山口組の弱体化を図る狙いがあるとみられている。

参照元 : 夕刊フジ


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