2017年6月3日土曜日

スナック経営の女性ら2人を切りつけた疑いで指定暴力団工藤会のナンバー3ら14人逮捕

工藤会幹部ら14人逮捕 スナック経営の女性を切り付け、繁華街利権維持狙う 組織的殺人未遂容疑

2017/6/3(土) 6:41配信



北九州市小倉北区で2012年9月、スナック経営の女性=当時(35)=ら2人が帰宅直後に顔などを切り付けられた事件で、福岡県警は2日、特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)が組織的に関与した疑いが強まったとして、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)の疑いで工藤会ナンバー3の菊地敬吾容疑者(44)=同罪などで起訴=ら計14人を逮捕したと発表した。

12年8月に暴力団員の入店を禁じる「標章」を掲げる制度が始まって以降、北九州市内で飲食店経営者らが相次ぎ襲撃される事件が起きたが、逮捕は2件目。関係者によると、今回の事件で使用された車は盗難車両だったことも判明した。

逮捕容疑は共謀の上、12年9月7日午前1時ごろ、同市小倉北区のマンションに女性がタクシーで帰宅した直後、刃物のような物で左頬などを複数回切り付けて重傷を負わせ、助けに入ったタクシー運転手の男性=当時(40)=の首などを切り付けてけがを負わせた疑い。県警は14人の認否を明らかにしていない。

捜査関係者によると、女性のスナックは標章制度が開始された数日後、標章を掲示した。県警は2日の記者会見で「工藤会が繁華街での利権を死守するために行った凶悪かつ卑劣な犯行」と指摘。標章を掲げた飲食店を標的とした組織的な犯行とみている。

女性のスナックが入居するビルでは他に複数の店舗が標章を掲げていたが、12年8月中旬にビルのエレベーターが燃やされる放火事件が発生。この放火に関与したとして県警は15年11月、菊地容疑者を含む計11人を現住建造物等放火などの疑いで逮捕していた。

県警は14年9月に工藤会壊滅作戦に着手。同会トップの野村悟被告(70)は殺人罪などで計6度起訴されている。

=2017/06/03付 西日本新聞朝刊=

参照元 : 西日本新聞


工藤会ナンバー3ら逮捕 スナック女性ら切りつけた疑い

2017/6/2(金) 15:17配信

北九州市小倉北区で2012年、スナック経営の女性ら2人が切りつけられた事件で、福岡県警は指定暴力団工藤会(北九州市)ナンバー3で理事長の菊地敬吾容疑者(44)や、傘下組織幹部ら計14人を組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)の疑いで逮捕し、2日に発表した。認否については明らかにしていない。

このスナックは暴力団の立ち入りを禁じる標章を掲げていた。県警は、工藤会が暴力団排除運動の協力者に対する報復・見せしめを狙い、組織的に襲撃を計画したとみて、工藤会総裁の野村悟被告(70)ら上層部の関与についても調べる。

標章を掲げた飲食店関係者が刃物で襲われた事件をめぐる立件は、12年9月に北九州市小倉北区でクラブの男性役員が刺された事件に続き、2件目。

北九州地区暴力団犯罪捜査課によると、14人の逮捕容疑は、組織的に殺害を企て12年9月7日未明、小倉北区のマンション敷地内にタクシーで帰宅したスナック経営の女性(当時35)を刃物で切りつけ、止めに入ったタクシー運転手の男性(同40)も切りつけたというもの。2人は重傷を負ったが、一命を取り留めた。

菊地容疑者は工藤会の最大勢力・田中組の組長で、今回逮捕された大半もこの組の幹部や組員。田中組は小倉北区の繁華街を縄張りにし、みかじめ料を得ていたとされる。県警は、暴排機運の高まりで資金源が細ることへの危機感が襲撃の背景にあったとみている。

参照元 : 朝日新聞

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