2017年6月8日木曜日

今回の神戸山口組トップ井上邦雄組長逮捕について、暴力団関係者「兵庫県警の点数稼ぎではないか」

当局が頂上作戦に繰り出し!神戸山口組トップ、井上組長逮捕 暴力団関係者「兵庫県警の点数稼ぎ」

2017/6/7(水) 16:56配信



知人名義で携帯電話の機種変更契約を申し込んだとして、兵庫県警は6日、詐欺容疑で、指定暴力団神戸山口組組長、井上邦雄容疑者(68)を逮捕した。2015年8月末に山口組が分裂して神戸山口組が結成されて以降、両組織のトップが逮捕されるのは初めて。神戸山口組をめぐっては一部の幹部が離脱し、4月末に任侠団体山口組を新結成。山口組の名が付く3組織が併存する異例の事態に警察当局は頂上作戦を繰り出した形だ。

兵庫県警は神戸市北区の井上容疑者宅を捜索。井上容疑者は午前8時50分ごろ、組員に付き添われて葺合(ふきあい)署に出頭した。

逮捕容疑は知人女性と共謀し、13年11月、神戸市内の携帯電話販売店で、実際には井上容疑者が使用するにもかかわらず、知人女性名義で携帯電話1台を機種変更したとしている。

県警によると、知人女性は携帯電話2台を同時に機種変更し、1台を井上容疑者に渡していたという。井上容疑者は「逮捕事実の通り、知人が契約した携帯を使用していた」と容疑を認めている。

井上容疑者は05年に山口組の渡辺芳則5代目組長の出身母体である山健組の4代目組長に就任。篠田建市(通称・司忍)6代目組長の下で最高幹部を務めていたが、15年8月末、司組長の組織運営や高額な会費に反発し、12人の直系組長と山口組を離脱して神戸山口組を結成。山健組組長と兼任したまま組長に就任していた。

その後、山口組と対立抗争状態にあったが、今年4月30日、神戸山口組若頭代行で山健組の織田絆誠(よしのり)副組長(50)らが井上容疑者の組織運営を批判し、離脱。新たに任侠団体山口組を結成していた。

警察当局は、現状を神戸山口組の「内部対立状態」と捉えてはいるものの、山口組の名が付く3組織が併存する異例の事態に三つどもえの抗争に発展する可能性もあると判断。3組織が本拠地を置く兵庫県警は盛り場でのトラブルを防ぐ目的で、約500人の「歓楽街特別暴力団対策隊」を5月31日に発足させていた。

今回の井上容疑者の逮捕について暴力団関係者は「今月10日までは警察庁の全国暴力団総合対策特別強化月間。兵庫県警の点数稼ぎではないか。詐欺といっても経済的損害が出ていない形式犯で、不起訴処分となり、釈放されるだろう。ただ、親分の不在によって一時的に活動が抑制される可能性はある」と話している。

参照元 : 夕刊フジ


「本来なら逮捕しないケース」 神戸山口組の井上組長逮捕を元ヤクザと元マル暴刑事はどう見る?

2017/6/7(水) 19:00配信



■ネット上では「こんなショボい容疑で逮捕するんだな」との声も

6日、指定暴力団・神戸山口組の井上邦雄組長(68)が携帯電話の詐欺容疑で逮捕された。4年前、神戸市灘区の携帯電話販売店で、自分で使うことを隠し他人名義で機種変更契約をした疑いが持たれている。

井上組長は1948年生まれの68歳。3代目山口組と2代目松田組の間で起きた大阪戦争にて対立組員2名射殺の首謀者として懲役17年の刑に服した。2015年8月末に6代目山口組から離脱、神戸山口組を結成し、組長になった。その神戸山口組は今年4月に分裂、任侠団体山口組が誕生している。

警察はこの「3つの山口組」の動向を警戒、先月30日には、神戸山口組の二次団体・山健組の本部に虚偽の申請で健康保険証を騙し取った疑いで家宅捜索を行ったほか、警察庁の坂口正芳長官が5日に開かれた全国の警察本部長を集めた会議で組織の幹部を検挙するよう訓示していた。

今回ポイントになるのは、井上組長が携帯を別人の名義で機種変更したという、いわば“微罪逮捕“だったという点だ。

もし一般人であれば、ここまで厳しい取り締まりはされないとの見方もあり、ネット上では「こんなショボい容疑で逮捕するんだな」「どんどん追い込んでいくな!なんか喫煙者みたいだ!」といった声が上がっている。弁護士の田上嘉一氏も「本来なら逮捕はしないケース。携帯会社に実質的な損害もないため、早めに身柄は保釈されると思う」と話す。

首都大学東京の木村草太教授(憲法学)は「いわゆる暴力団排除条例で構成員の日常生活を制限しているが、平成25年の最高裁判決で、“暴力団の方は公営住宅から出ていってくれ“という請求が合憲だと判断されている。構成員には人権があるけれど、暴力団は暴力的不法行為を助長する団体なので権利を制限しなければいけない理由があるし、抜けようと思えば抜けることもできるというのがその理由。もちろん個別の事例で、この団体を暴力団と認定していいのかという争い方はあるだろうし、あまりにもひどい制限については違憲という判断が出る可能性はある」とした。

■“山口組3分裂“ 仁義なき戦いの今後は

では、井上組長の逮捕にはどのような意味があるのか。

「今の時期だからだと思う」と話すのは、元北海道警の高橋博志氏。「本来なら身柄を抑える犯罪ではない。今後も厳しい取り締まりをしていくという社会に対するアピールと、何をやっても身柄を取っていくぞという所属組員に対するアピールだ」と指摘する。

元山口組系組長で、井上組長とも面識があるという猫組長は、「特にトップの方は基本的に悪いことはやっていないし、捕まえても意味がないということは警察の現場もわかっている。ただ、組織なので、上に対するアピールも必要だし、トップを捕まえることは有効。今回の逮捕がいわゆる“別件逮捕“ということでもない」と話す。さらに猫組長は「神戸山口組には影響はほとんどない。逮捕は事前に分かっているし、組織が弱体化することはない」と断言した。

では今後、「3つの山口組」はどうなるのだろうか。

猫組長は、井上組長の不在によって「今だったら使用者責任や教唆犯といった形で組長の責任が問われないので、抗争の一つのきっかけにはなりうる」と話す一方、「もし抗争をすれば死人が毎日出て、いずれ両組織が共倒れになることも分かっている。この状態で消耗戦に入れば、ヤクザの自体存在も危うくなる」として、抗争に発展する可能性は低いと見方を示す。

さらに「(神戸山口組の中核をなす)山健組から出ていった任侠団体山口組の問題については、あくまでも山健組内の出来事とみなされている。6代目山口組もこれを認めるわけにはいかないし、無視するだろう。将来的には一つになろうという動きになっていくと思う」と話す。

高橋氏も「特定危険指定暴力団に指定され、ほぼ壊滅状態となった九州の工藤會のように、警察は山口組についても法律で勢力を削ぎ取っていきたいと考えているのではないか」と推測、「山口組が繁栄するとは考えづらい」とした。(AbemaTV/AbemaPrimeより)

参照元 : AbemaTV


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